2016年入社

木原 芽生 商品課 生産管理・ストックコントローラー

2016年4月入社。日本市博多デイトス店に配属。その後、中川政七商店 COCOSA熊本店の新店立ち上げに携わる。販売職を経て、2017年7月より本社ブランドマネジメント室ブランドマネージャーのアシスタントとして配属。2018年11月からは商品課ストックコントローラーとして、服飾カテゴリの生産管理から在庫コントロールなどを担当する。

不安はなくならない。
納得のいく結果は
手に入らない。
でも、挑戦し続ける

私、相手の笑っている顔を見ることが、すごく好きなんです。どんなに疲れていても、喜んでくれるなら頑張れる。店舗に立っていた頃に出会ったお客様の喜ぶ顔が、今も原動力になっています。

最初に配属されたのは、日本市という、日本のお土産ものを扱う店舗でした。お土産屋さんということもあり、固定のお客様に定期的に通っていただくお店というよりは、比較的初めましての方に訪ねていただくことが多かったんです。

定期的に通っていただき親密になっていくような、ある意味で中川政七商店らしい、お客様との関係とはまた違うかもしれませんが、一期一会の出会いを楽しもうと、お店に立っていました。もう2度とお会いできないかもしれなくても、お買い物に満足して喜んでくださる様子は、すごく嬉しいものです。

その後は、中川政七商店ブランドの新店立ち上げを経験しました。地元にお店ができることを楽しみにしてくれていた方も多く、「待ってました!」「すごく待ち遠しかったのよ!」というお声を聞くことで、地域に⾧く根付いていくお店にしたいなと思うように。「1度きりの出会いを良いものにする」だけではなく、「これからずっと通っていただくためにどうしたらいいのか」を考えるようになったのも、大きな変化でした。

お仕事帰りに、時々お店に顔を出してくださる年配のお客様。他愛もない会話の内容をちゃんと覚えてくださっていて、「この間話したお気に入りの服、これよ。どうかしら?」と声をかけてくださる。ただ、売る・買うだけの関係ではない、つながりを大事にしてきました。

お店に立つというだけでも、既存店・新店とでは違いがあるし、その後私はブランドマネジメント室に商品課と、幾つかの異動を経験しています。変化は前向きに捉える方だと思いますが、実は、新しいことに挑戦する時はいつも不安。どこに行ってもできないことだらけで、悔しい思いばかりです。

でも、できなかったことができるようになると、「これは苦手だ」という決めつけがなくなったり、自分の中で物事の捉え方が変化したりする。そういう自分の変化も面白くて。不安とか怖さはあるけれど、それよりも「これを乗り越えたら、どんな景色が見えるんだろう」という好奇心に後押しされるように、これまでやってきました。

以前に、会⾧の中川からこんな言葉をかけられたんです。「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだよ」。本当にそうだなって思います。迷ったり尻込みしたりしそうな時ほど、この言葉を思い出して、気持ちを奮い立たせます。とはいえ、自分の納得のいく結果は、まだまだ手に入らない。挑戦と反省を繰り返す毎日です。

中川政七商店の
一員であることの誇り

今は、商品課のストックコントローラーとして、仕入れや生産管理を担当していますが、異動する前に、さんち修学旅行に参加し、製造元のメーカーさんを訪ねる機会があったんです。「中川さんのためなら何でもつくるよ」と、中川政七商店をとても大事に思ってくださる、つくり手さんでした。

「お店には何度も伺ったことがありますが、皆さんいつも丁寧で素晴らしくて、嫌な思いをしたことがない。デザイナーさんにも本当によくしていただいています」と言ってくださって。その言葉を聞いた時、中川政七商店の社員一人ひとりが、ビジョンに向かって同じ気持ちで働いているからこそだと思ったんです。

いつ・誰と話しても素晴らしいなんて、簡単なことではない。でも中川政七商店の社員一人ひとりが同じ志を胸に働いていて、そして相手にもその思いがしっかり届いているから、こういう言葉がもらえるんだ、と。それがすごく嬉しかったし、中川政七商店の一員であることを、誇らしく思いました。この気持ちは、味わったことのない感覚で、つくり手さんに恥じないようにお気持ちを裏切ることのないように、よい会社であり続けなければと思った瞬間でもありました。

日本全国のつくり手さんと
私たちは、チームメイト

お店に立っていた時は、主にお客様の笑顔のためにと思って日々頑張っていたけれど、つくり手さんの近くでお仕事をする立場になってからは、「つくり手さんのために頑張りたい」という気持ちも、一層強くなりました。そして、「つくり手さんと一緒によいものをつくって、お客様を笑顔にしたい」という、チームのような気持ちも。

実際、工芸というのは分業制で成り立っています。たくさんのつくり手さんの手仕事を集めて、ひとつの商品になっているケースが多いんです。誰かが欠けたら商品は完成しない。中川政七商店は自社工場を持っているわけではないので、つくり手さんがいなければ、商品はつくれません。日本全国のつくり手さんとは、大きなひとつのチームメイトという感覚です。

自分一人じゃできないことも、力を合わせればできる。皆さんがいるからできることばかり。この気持ちは、今の役割を担うようになって本当に強く感じます。

まだまだストックコントローラーとしては半人前ですが、どうやったらつくり手さんが気持ちよく仕事に集中できるのかを考える。いつも、相手が何を望んでいるのかを聞いて考えて、届けようと努力する日々です。

そのひとつとして、自分が店舗に立ってお客様と接してきた経験を、つくり手さんに届ける役割を担っていけたらと思うんです。お客様にどう届いているのか、お客様はどんな反応をしているのかということは、つくり手さんも知りたいことだと思うから。店舗で経験を積んだ私が、ストックコントローラーとして出来る大切な役割だと思っています。

できることを増やしたくて
今日もまた目の前の課題に
全力で向き合う

そう思う一方で、今後もずっとこの役割で仕事をしていくわけではないと、勝手に想像しています。だから、違う部署・違う役割を担うことについても、覚悟はできています。

でも、どこへ異動したとしても「日本の工芸を元気にする!」ことに変わりはないし、絶対に自分のプラスになることだと思えるから。だから、なんでもチャレンジしてみたい。

今の仕事にいつまで携われるかわからないからこそ、「たくさん、早く吸収しないと!」と思うんです。今はまだ夢みたいな話だけど、自分が目指しているステージに行くためにストックコントローラーの役割の中で出来ることを最大限にやりたい。まずは今の業務をしっかり遂行して仕事の型を固める。その次は、例えば自分で商品を企画してみたい。

つくり手さんや自分のアイデアが詰まったものが形になって、誰かの生活がよりよくなったり、誰かのお気に入りになったりしたら、そんな嬉しいことってないじゃないですか。夢みたいだけど、チャンスはある。私自身の成⾧次第です。

「ストックコントローラーとしてできることを増やしたい!」「早く一人前に!」。だから私は今日も、焦る気持ちを抑えつつ、目の前の課題に全力で向き合っています。

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